市議会のようす−瀬戸市議団
【13.04.25】福島の時間は止まったまま
残雪のふるさとの山想いつつ 仮設の暮らし今日も寒きか
2年前、故郷を離れ、仮設暮らしの方の思いを詠んだものです。
誰でも子どもの頃からのふるさとは忘れがたいものです。あの大災害で家族、住居、仕事をすべて失ったまま、多く方が仮設の暮らしを続けておられます。
かつて国会では、当時参院議員であった日本共産党の吉井氏が、津波、地震で原子炉の主電源が停止した場合の対応を質問しましたが、当時の責任者であった安倍氏(現首相)は電力会社の安全神話をうのみにし、安全を強調した答弁をしました。
当時、自ら調査することもなしに、これだけの被害を出した責任者が再び首相になれる日本の政治、政治家ってなんでしょう。これらの責任が明確になってこそ、政治が本物になるのではと考えます。
土手に咲くたんぽぽの如くつよくありし 認知の妻は静かに微笑む
先日、道路を車で走っていると、公園のかたすみにたんぽぽがかたまって咲いていました。そのそばで、車いすを押して、どこかの音お産が奥さんらしき人を乗せ、たんぽぽの咲く近くで止まり、花と奥さんをシャッターに納めている光景を目にしました。少し心がほんわかとなる光景でした。日々の奥さんの世話は大変なことでしょう、たまには疲れて手を抜きたいこともあるでしょう。
必死で家族を支える市民に政治はあまりにも厳しい状況です。介護保険が始まって13年が過ぎましたが、施設やサービスはまだまだ不十分なままです。とりわけ特別養護老人ホームへの待機者は年々増えています。政府は抜本的な見直しをせずに、むしろ予算を削る施策をとっています。その結果、施設での対応から家庭での対応に向かっています。
保険あって介護なしと言われ続けてきた介護保険。介護を社会で見守る制度から、家庭で見る体制の制度にならないよう、国民からの厳しい監視がますます必要となるでしょう。